RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

親が変われば子どもも変わる。子どもの心を診るということ

情熱大陸と同じぐらい好きな番組「プロフェッショナル仕事流儀」

さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に掘り下げていくドキュメンタリー番組だ。

先日の放送は、小児神経科医の友田明美さん。

福祉にも密接に関わる分野ということもあり、興味津々だった。

今回は、小児神経科医の友田明美さんの流儀から学んだことを紹介したい。

親の心をまず救う

友田明美さんは、福井大学にある「こころの心 発達研究センター」の教授。

このセンターでは、子どもたちの「こころ」の問題を解明、支援するために作られた全国的にもまだ少ない場所。

全国から障害のある子と家族が相談にやってきて悩みを打ち明ける。

そして、相談した方のなかで涙を流す方が少なくない。

なぜなら、これまで理解者がいなくて辛かったなかで、

初めて自分のことをわかってもらえた安堵感があるから。

友田さんは親に対して、しっかり傾聴して寄り添う。

「今まで1人で戦ってきて大変だったね。」と。

親が変われば子どもが変わる

マルトリートメントという言葉をご存知だろうか?

僕もこの番組で初めて知った言葉だけど、

意味は「不適切な養育。心理的・性的・心理的な虐待」

障害のある子を持つ親が陥りやすい状態。

自分の思い通りにならない子どもに対して虐待してしまい、二次障害を負ってしまうケースもある。

愛着障害もその一つだ。

どう関わっていいのかわからないし、誰にも相談できないことから生まれることが多い。

だから、友田さんは信頼関係を構築した後に、

マルトリートメントの理解を深め正しい行動を促す。

その結果、子どもの状態が安定していく。

子どものこころを診るのと同時に親のケアも必要なのだ。

原因分析し、問題を特定してく

友田さんは、診断だけでなく研究も行っている。

世界で初めて虐待が脳に与える影響を実証した第一人者としても知られている。

子どもの頃に罵声・暴言を浴びせられると聴覚に関わる神経細胞が縮小する。

DVを目の当たりにすると視覚に関わる神経細胞が縮小することがわかってきている。

問題が友田さんの成果によって可視化されるようになったのは大きな一歩だ。

次は、子どもが脳に傷を抱えたあとに、ケア次第で傷が癒えていくか解明しているという。

正しい知識を届け、チームで育てる

私はこれまで自分の捉え方が変われば、どんな過去であっても人の人生は変わると考えていた。

アドラー心理学の影響。

しかし、虐待などを受けてきた子どもたちのケアはそう簡単に変わるものではないとわかった。

もっと根深く、時間がかかってしまうのだ。

そうならないためにも、まず大事なのは親への理解を早い段階で促すこと。

デンマークでは、1歳になると多くの人が保育園に通う。

そのタイミングで診断があり、早めに障がいの特定をして対策を考えていくようになっていく。

もちろん、家族だけで悩まないように体制をしっかりと整えて。

児童相談所がパンク寸前の日本で、どれだけ行き届いた体制が整うかは調査が必要だけど

友田さんのプロフェッショナルの流儀を観て、知らなかった課題を知ることができた。

Photo by Nathan Anderson on Unsplash

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