RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

障害ってどこにある?障害とは何かについて昨年のパラリンピックから考える

先日、久しぶりにと人前で講演をする機会がありました。

毎月1回ペースで開催している勉強会で、なんと今回で830回目になるんだとか。

継続力が圧倒的で、そんな会で話せるなんて光栄でした。

僕の変なポリシーで一度話したことは基本、自分が面白くないので

その都度、自分の気になるテーマについて掘り下げていくようにしています。

今回はその時に話した「障害とは何か?」というテーマについて紹介します。

昨年、印象に嬉しかった出来事

話し始めの掴みとして、まず昨年嬉しかったことを話していきました。

みなさんは何か嬉しかった出来事を思い出せますか?

僕が嬉しかったのはオリンピックとパラリンピックでの一コマです。

きっと卓球の愛ちゃんの活躍ぶりや

錦織圭選手の快進撃が印象に残ったという人も多いと思いますが

僕はパラリンピックの陸上1500mのアブデラティフ・バカ選手の活躍が印象に残りました。

アブデラティフ・バカ選手の活躍

9月11日に行われたリオデジャネイロ・パラリンピック。

陸上男子1500メートルT13(視覚障害のクラス)で、

パラリンピック新記録3分48秒29で優勝したんです。

僕が興奮したのはここから。

優勝タイムよりも話題になっているものがあるんです。

双子の弟で、4位入賞を果たしたフォーダ・バカ(Fouad Baka)までの4人が、

リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した選手を上回るタイムを記録。

快挙の秘訣は?「練習です。」と謙虚に答えたとのことです。

輝くメカニックの義足を付けていたわけではなく、正々堂々と上回った姿を見た時に

このトラックの上では障害なんて関係ないって心の底から感じました。

障害って何だろう?

ここで皆さんに質問があります。

皆さんの周りで佐藤、鈴木、高橋、田中という苗字の友人はいますか?

では障害者の友人は?

この前、大学で聞いたら最初の質問では9割の人が手を挙げていたのですが

次の質問では1割ぐらいになりました。

なんでこんな質問をしたかというと

佐藤、鈴木、高橋、田中という苗字の人だけで660万人いるらしいです。

じゃあ、障害者はというと日本に約750万人いるんですよ。

障害者と呼ばれている人のほうが数が多いのに不思議ですよね。

法定雇用率を守れないのはなぜ?

民間企業、国、地方公共団体は50名以上の従業員がいる場合、

義務として相当する人数以上の障害者を雇用しないといけないことになっています。

守らなければ障害者雇用納付金の支払い義務が生じるのですが、

支払わない企業は多く存在します。

それは雇用することによってスタッフがフォローに付きっ切りになったり

障がい者に合わせた環境を作ると考えた時に、負担となると思ったからかもしれません。

また仕事の切り分けの仕方や接し方が分からないという相談もあります。

僕が務めている会社ではパソコンでホームページの制作を行ったりしているのですが、

普通のIT会社と変わらない形で成果を出しています

むしろこの環境だとITができない僕が障がい者かもしれません。

障害は社会にある

障害とは何かに戻りますが、

障害というのは

個人と彼らを取り巻く環境との関係性によって決められるものかもしれません。

つまり社会にあると思うんです。

例えば先ほどの陸上1500mオリンピックの例のように、

その速度で走るのが当たり前という社会になったとします。

あなたがそのタイムで走れなければ、

周囲はあなたを身体障がい者とみなすかもしれない、ということです。

そして仮に今、走ることができたとしても

年を重ねて高齢者になればきっと走れなくなるでしょう。

いや、その前に事故に合うことだってあるかもしれませんね。

自分が当事者になる可能性なんていくらでもあるのです。

障害はテクノロジーにある

遠藤さんは義足を作っているエンジニアです。

遠藤さん最先端のロボット義足や途上国向けの安価な義足の研究をされている方です。

遠藤さんの恩師のヒュー・ハー教授(MIT)は、

「身体に障がいを持つ人なんていない。テクノロジーに障がいがあるだけだ」と言います。

義足よりも私たちに身近なメガネのことを考えてみてください。

目が悪いくらいで身体障がいとは言われませんよね。

なぜなら代替する技術がすでにあるからです。

障害をどう捉えるか?

僕は、障害者の友人がいますか?という質問に対して手がほぼ上がらなかった時に

一(イチ)のできないところを見て、百できないと捉えていたり

もしくは、自分と全く違う人種と捉えている人が多いのかな?と感じました。

これからテクノロジーが進んだり、社会が求めるものが変われば

また新たなマイノリティが生まれるはずです。

じゃあその時にあなたは、自分と違う人とどう向き合いますか?

自分がマイノリティと成りえる社会なら、

マイノリティになったとしても共存できる社会のほうが僕は住みたいです。

皆さんは障害は何だと思いますか?

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