RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

二面性とどう向き合うか?偉人講座を通じて考えたこと

皆さんは偉人というと誰を思い浮かべるでしょうか?

そして、その選んだ人物はなぜ偉人なのでしょうか?

先週末、偉人講座の講師を担当しました。

選んだ人物は、ハンス・アスペルガー。

オーストリア出身の精神医師です。

最初に対して、今回の講座を準備するにあたり、とても考えることがあったので、そのことについて紹介していきます。

人の評価は、どの面を見るかで変わる

自閉症というイメージがマイナスでしかなかった時代。

ローナ・ウィングという人物がドイツ語で書かれた論文を見つけたことで、アスペルガーという人物が知られるようになりました。

シンドラーのリストで有名なシンドラーがユダヤ人を助けたように、アスペルガーは診断を通じて、ナチスドイツから子ども達の未来を救ったと言われていました。

このエピソードだけを聴くと、自分の身を危険にさらしてまでも守る、まさに偉人と言える要素がありました。

ところが、最近見つかった記録によると、アスペルガーも少なからず子どもの安楽死プログラムに携わっていたというのです。

その事実を知った人々は、診断名からアスペルガーを外すことを要求しました。

子どもに犯罪者の名前を入れるなんてとんでもない。

そう思われた方も少なからずいるはずです。

真実はわかりません。

しかし、弁護するわけではありませんが、その時代のなかでは善だったのかもしれません。

時代によって善悪は変わる

たとえば、武士が活躍していた時代では、人をバタバタと倒していく人物が評価されました。

今、同じようなことをしたら、評価されるでしょうか?

答えは言うまでもありませんよね。

その時代のなかで求められる善は変わるのです。

しかし、ずっと一貫して変わらない善もあるのかもしれません。

それを学ぶのが歴史なのかもしれません。

アスペルガーが残した功績は、大きいと僕は思っています。

自閉症を包括的に定義をして、その子の可能性に目を向けたハンス・アスペルガー。

その考えが世界中に広がったことで、いま世の中から理解されて活躍されている人が増えています。

皆さんが手にしている、iPhoneもその一つ。

スティーブ・ジョブズという人物が受け入れられたのも、アスペルガーの書いた論文が広がり理解されたおかげである要素が少し含まれているのかもしれません。

偶然性が連なっていまがあるのです。

アスペルガーは偉人と呼べるのか?という話は抜きとして、これからも人物の生涯に触れるなかで自分のなかで大切にしていきたいこと、在り方を見つめていきたいと思いました。

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