RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

いま何を大事にしているか?祗園直毅さんと描く、それぞれの未来

先日は“本(語る人)”を囲んで本のページをめくるように、

直接、人生や経験を質問して聴くことができる参加型のイベント「ヒューマンライブラリー」を開催しました。

今回のゲストは、祇園直毅さん。

鳥取県東伯郡琴浦町出身でG!onという名前で絵を描く活動をされています。

今回は祗園さんの今チャレンジされている取り組みを紹介したあとに、ヒューマンライブラリーで印象に残ったお話を紹介させていただきます。

絵を通して見えてくるもの

自分の強みを活かして「座右の絵」という取り組みをされています。

座右の絵

座右の絵は、依頼主に寄り添い、一緒に考え、想いを絵にするというものです。

戒めも、辛い過去も、広がる夢も、情熱も、無意識に持った志も、その人の当たり前の形も、その人の今に必要なモノを込めて描きます。

自分の大事なものは、ちゃんと大事にして生きてほしい。

そんな想いがこの「座右の絵」には込められています。

深夜の美術展

鳥取東部で深夜の美術展というイベントも知人と共同で開催されています。

平日は閉館時間が早く、休日はお客さんが多くて作品をゆっくり見ることができない。

ならば仕事終わりでも行けるような、深夜に開催する美術展があれば面白いなと思って始められた企画。

美大生/イラストレーター/写真家など毎回15名前後の出展者を募り、鳥取のカフェで展覧会をしています。

私は、この企画で祗園さんと出会いました。

祗園さんの絵を鑑賞していると、何か心に訴えかけてくるものがありました。

なんだろう。

祗園さんが描いた絵について話されているのを聞いてみたんです。

すると、そこには祗園さんが経験してきた感情が散りばめられているとわかりました。

ミュージックがその時の感情を歌詞に込めて歌うから、聴いた観客が共感して涙を流す。

それと同じように、絵もまた鑑賞者側の心を動かすのです。

繊細な絵を生み出す祗園さんが普段どのようなことを体験してきたのか?

さらに、いまどのようなことを考えているのか?

そのことを知りたいと思ったのが、ヒューマンライブラリーのゲストを依頼した理由です。

いま、何を大事にしているか?

今回のヒューマンライブラリーでは、祗園さんだからこそやってみた取り組みがあります。

それは、祗園さんの自己紹介を聴いたあと、

過去に描いた絵を参加者に鑑賞していただき、どのような意図を盛り込んだのか想像するというものです。

鑑賞した絵はこちらです。

皆さんは、下の左側の絵からどのようなことを考えますか?

言葉じゃなくて絵で表現した

鑑賞した絵は、祗園さんが高校の時に描いたもの。

この絵に込めた想い。

その想いについて祗園さんは、このように語ります。

人の話すことをどうにも拾ってしまって、妄想だとしても他人の視線を常に感じてしまう。

自分が他者を傷付けない様に、目隠しや手枷やチャックをつけてみても、心が疲れると心ない言葉が漏れてしまう。

その言葉はきっと誰かの心を傷つけていて、自分自身の足を引っ張るんだよなぁって、そんなイメージで描いてました。

ネガティブな感情は悪いものと捉えがちですよね。

それでも、祗園さんは肯定します。

「感情を抱けたからこそ、描くことができる絵がある。

人の感情に寄り添い絵を描くことができるからです。」

これは、絵に限ったことではないなと聴きながら共感しました。

自己嫌悪感を抱くときもありますが、

ただそのような感情を抱いた経験があるからこそ、他者を理解できることがあるからです。

撮影:井澤大介

人生を変えるきっかけ

いまの自分を変えたい。

いまよりもっと良い人生にしたい。そう思うけどきっかけがないと思われる方はいらっしゃるのではないでしょうか?

人生を変えられるきっかけを得られたのは何ですか?

祗園さんは質問にこのように回答しました。

運が良かった。恵まれていたという部分は確かにあるなと思っていて…。ただ、きっかけって自分でそう思わないと、きっかけにならないとは思います。そういう意味では、なにかを大事にしておく事なんだと思います。

それぞれの心のなかにある

同じ出来事を経験したとしても、そこから何かを得る人とそうでない人がいます。

なぜなら、その人が大事だと思うかどうかが違うからです。

決して悪いわけではなく、それぞれが興味のあるものも違うから当然のことです。

社会の成功に惑わされることのなく、

自分にとってどんな人生を歩けることが良い人生と言えるか知ることが大切です。

そして、その自分自身が大事にしていものというのは、他者を通して見えてくることもあるのです。

誰しも心のなかに既にあるのです。

座右の絵というのは、まさにその自分が何を求めているのかの指針を見つけ出すためのものなのでしょう。

あなたにとって、いま大事なものは何ですか?

祗園さんとの対話を通じて、自分にもう一度問いかけてみることにしました。

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