RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

君たちはどう生きるか?答えは自分のなかにある

君たちはどう生きるか?

そう問われたら何と答えるだろうか?

その答えは、Googleで調べても載っていない。

他人に聞いてもきっと腑に落ちるような回答はないだろう。

鳥取読書道場の1月の課題図書で選んだ本は「君たちはどう生きるか」

タイトルがまさしくこの問いからスタートしている。

「なぜ生きているのか」という理由を聞くものではなく

「どう生きるのか」という態度を問われている。

本のなかでも、ヒントはあっても答えは載っていない。

『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス刊)

が発売から4カ月あまりで100万部に達した。

お金や名誉など、世の中で言われている幸せや成功を手に入れたのに

生きずらさを感じている人が増えているからかもしれない。

今回は、読書道場のなかで交わされた会話の中身を公開するなかで

君たちはどう生きるかの答えを導くヒントになればと思い書き綴っていく。

君たちはどう生きるかのストーリー

読んだことがない人もいらっしゃると思うので、簡単にストーリーを共有しますね。

知的好奇心旺盛な中学2年生の「コペル君」と、彼を亡き父親の代わりに見守る教養ある「おじさん」。

そんなふたりの心温まるやりとりを通じて、生きる意味を平易に、深く説いた児童向け教養小説の古典。

コペル君は、中学校で友人たちとの些細な出来事に悩むのだけど、

それはきっと読者も経験のある葛藤で、生きざまについて考えさせられる。

コペル君から出される根源的な問いに対して、おじさんが受け止めて手紙でヒントをくれる。

心の底から思ったことをゴマ化さない

今回の読書会のなかで特に大事にしたことがある。

それは、思ったこと感じたことをゴマ化かさずに表現すること。

世間の目よりも何よりも、君自身が、まず人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ。

と、おじさんの手紙のなかでも書かれているが、

どうしても、この自分との対話を疎かにしてしまうと、

いつまでも自分というものがわからないままになってしまう。

なので、カッコ悪い答えだと思ってもゴマ化さずに

自分の体験から発信しようと提案してスタートした。

人間らしさとは何か?

おじさんの言葉のなかで気になった言葉があった。

それは、

人間らしくなくちゃいけないよ。

という言葉である。

おじさんは、こうあるべきと断定せずに質問することが多いが

これだけ、人間らしくあれと言葉にするので、よっぽど大切なのかもしれない。

だけど、人間らしいってどういうことだろうか。

僕たちは動物やAIと人間を比べながら、人間らしさを考えていった。

人間らしさの要素

例えば、

信じることができること。

一度嘘をつかれたのに、また信じれるというのは人だけかもしれない。

相手の立場になって考えることができること。

弱さがある。

AIは疲れないし、一度覚えたら間違えない。

しかし人はそれぞれに苦手なところがあって補い合う生き物だ。

ここにらしさがあるかもしれない。

感情があり、それを制御したり、気づいたりできること。

動物も怒ったりするけど、それを制御できないし

AIはいまのところ感情すらない。

自分が日々生み出しているものとは何か?

この本のなかで最後に考えた問いがある。

それは、漫画でこんなやりとりがある。

なあ、コペル君。自分じゃ、まだ気がついてないかもしれないけど、君は、ある大きなものを日々生み出している。

 

…僕が?ふっ、何もないよ、そんなの…。

悩むばかりで、自分は何も生み出していないというコペル君に、叔父さんはこう問いかけます。

でも、ちゃんと生み出してるんだ。

それはなんだと思う?

関係性を生み出している

この問いは、自分で考えるようにと念を押されている問いですが、

読書会で各々出し合ってみました。

その一つの答えとして挙がったのは、関係性。

人は誰かとつながっていて、何かしら人に影響を与えあっている。

働いている人が頑張ろうと思えるのも、きっと人との関係がある。

だけど、この関係性というのは日に日に薄れている感覚がある。

便利になりすぎて、人と関係を持たなくても暮らせるようになっている。

それが、もしかしたら歪(ひずみ)を生み出しているのかもしれない。

つい最近発表された「アマゾンGO」は、かなり便利だ。

人と会わなくても、何でも手軽に買える。

ストレスはなくなる。

けど虚しさがある。

別のところで補うことが必要に感じているけど、

もしかしたら時代が流れるとともに

関係性が必要とされなくなるかもしれない。

まだまだ答えは出ない。

君たちはどう生きるか

人と関わることで無駄や非効率、ストレスが生まれるかもしれない。

だけど、その関係性のなかにしかない感情の揺れ動きはあるはずだ。

そんな大きく社会が変わっていくなかで、どう生きるか?

この答は自分のなかにしかない。

自分自身がいろんな選択肢と出会い経験する中で

出会う感情をつなげ合わせ自分の生き方を選べるか。

親から勧められたからとか、「みんなが」とか「ニュース」で聞いたからとか

自分以外の誰かに選択を委ねるのではなく自分で。

答えは自分のなかにあるのだから。

時々、立ち止まって自分に問うことが自分にあった道に導いてくれるのかもしれない。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ