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「誰もが挑戦できる社会をつくりたい」パン工房ほとり吉田翔太さんの野望

みなさんは、パン好きですかー?

最近はいろんな種類があって、お米派だった僕もパンを食べる機会が増えてきました。

朝、コーヒーとパンがあれば、幸せなひとときを味わえる気がします。

そのパンを職にする「パン工房ほとり」の吉田 翔太さんにヒューマンライブラリーでお話を伺いました。

吉田さんは、パン屋で約5年間の修行をした後に、故郷鳥取にUターン。

現在は、パン屋の常識を覆す鳥取の魅力を届けるお店を作るために準備を進められている方です。

クラウドファンディングで鳥取での工房費を募り、

見事に成功されて今、鳥取で注目されている一人と言っても過言ではないでしょう。

イベントでは、吉田さんのご厚意で作られたパンを差し入れでくださりました。

一度は完成したレシピを変えて、いまも理想の味を追求されているようです。

こだわりのパンは、甘くて柔らかく味わいものでした。

今回は吉田さんが準備された写真を見ながら、話に耳を傾けたなかで

印象に残った言葉を綴っていきたいと思います。

撮影:井澤大介

大切な人に届けたいパン

そもそも、なぜパンの道に進もうと思ったのでしょうか?

「友だちからイースト菌をもらって作ってみると面白かったからですね。

パンに興味を持ったのは大学を卒業してから。

その時は直感に従ってパン業界の門を叩いていました。

だけど、いま振り返るは小さい頃は団子を作ったり、

それ以降も料理を友だちのために作るようなことは好きだった。」

子どもの頃から目指していたのでは?と思っていたので、驚きでした。

その一つのきっかけは、パン屋の常識を変えようとしています。

パン工房ほとりの取り組み

パン工房ほとりでは、

鳥取県産の材料を使用して、生産者の距離が近く安心安全であること。

そして、冷凍パンで鳥取から全国へ発送するスタイルを確立しようとしています。

それはパン業界の課題を現場で見てきたからこその発想でした。

パン業界の問題

その課題は、食品廃棄や長時間労働。

パンは、日持ちが悪く1〜2日で賞味期限が切れてしまうため

かなりの量のパンが廃棄されているそうです。

ラスクにすれば、長持ちします。

ただ、スライスしてバターを塗ったりする手間がコストに似合わない可能性が高い。

労働条件は、想像以上のものでした。

残業が100時間を超えて当たり前。

過酷な労働条件が原因で入店して1年で半数が耐えられるずに辞めていく。

吉田さんが懸念していたのは、後輩たちがやりたいことができないまま自信をなくすことでした。

誰もが挑戦できる社会をつくりたい

吉田さんは、店長をしていたときに心がけていることがありました。

それは、愛情を注ぐことでした。

自己肯定感が乏しい状態に足りないものは、無償の愛。

その愛が基盤になければ、ちょっとのことでまた自信を喪失してしまいます。

なので、些細なことでも気づいた点があれば、声をかけるということでした。

そうした小さなことの積み重ねがチームの雰囲気をよくして、後輩たちは自信を取り戻していったそうです。

エゴを全面に押し出す

吉田さんは、柔らかい表情をしながらも言葉には強い意思が込められている。

「社会に課題があるから挑戦するということも必要なことです。

だけど、自分に嘘をつかず本当にやりたいか。僕はエゴを大切にしています。

いまは僕自身が挑戦する時期ですね。」

社会にこんな課題がある。

だから、私はチャレンジするのだ。

周りからすると説得力があるように見えるかもしれない。

そこに自分の意思があるのかだろうか?

周りによく見えるから。

誰かが言っていた言葉を表面的な部分で真似したりして自分の言葉になっていないってことはよくある。

自分のやりたいことは、すぐ見つかるものではないけれど、それでも心には正直でいたい。

自分に嘘はつきたくないと思った。

吉田さんは、果敢にチャレンジされていてすごいな。。

そうコメントしたら吉田さんは、

「僕も大学に不登校になったり、何度も出勤できなくなりました。

そんな僕でも店長もできたし、チームを評価されようになりました。

だからちょっとうまくいかないことがあっても許容して、

チャレンジできるような社会にしていきたいんですよね。」

うまくいかないなんてことは、誰だってある。

それでも立ち上がりたいと思わせてくれる愛のある人の存在ほど心強いものはないと思った。

誰しも挑戦できる場所はもうすぐそこにあるのかもしれない。

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