RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

「いま、この瞬間を大切にしたい」と思った出来事を綴る

週に一度、老人ホームで生活している祖父が3時間ほど自宅で過ごす。

今日は、母が体調が悪かったのということもあり、僕と父で迎えにいった。

祖父は僕が鳥取から福岡に帰ってきてから、声をかけても反応がなかったのでもう忘れているのかもしれない。

そう思っていたら、今日は迎えに行くとすぐ

「としちゃん、久しぶり。元気しとった?」

と声をかけられたので、驚いた。

もともと、口数は少ない祖父は、食事を黙々と食べるわけだけど、今日はよく話しかけれた。

そして、「名刺をちょうだい」と頼まれる。

部屋に取りに行ってもらい渡すと、じっと眺めて、大事そうにポケットにしまう。

BSで大河ドラマ「いだてん」を観ながらも、覚えてもらえていたという嬉しさを噛みしめていた。

時間になり、老人ホームに帰る時間がきた。

一歩一歩が小さい。

歩くための筋力もさらに衰えてきているようだった。

老人ホームに送り届けると手を降って、「ありがとう」と祖父はつぶやく。

あと、何度僕のことを覚えている祖父と会えるのだろうか。

そう思うと、これからの一度一度の機会をもっと大切にしたいと思った。

Photo by Cole Keister on Unsplash


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