RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

百田尚樹さん講演の感想。テーマは『士魂商才の実業家から学ぶ人生哲学の地域への愛着心』

昨日は百田尚樹さんの講演がグランドハイアット福岡で開催されました。

百田さんは、放送作家として

人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成されている方です。

また大ヒット映画「永遠の0」や、

最近まで上映していた映画「海賊とよばれた男」の原作者でもあります。

僕はどちらの原作も映画も観て感動したこともあったので、

講演会に参加させていただきました。

海賊とよばれた男で描かれている

講演では、出光興産(株)の創業者である出光佐三氏さんについてメインでした。

出光氏は福岡を代表する実業家。

「士魂商才」の言葉を掲げ、戦後の日本に勇気と希望を与えた人物であります。

出光氏の人生哲学とともに

宗像大社をはじめとした地域への愛着心をテーマに

「海賊とよばれた男」の原作者だからこそ知ることのできる興味深い話をしていただきました。

60歳とは思えないエネルギーと関西弁でマシンガンのように飛び出す話は面白く

90分という時間があっという間に過ぎてしまいました。

今回はその講演で響いた内容と感想をお届けします。

百田さんが小説家になったきっかけ

永遠の0と僕が出会った時、百田さんは小説家をずっとやっている方だと思っていました。

しかし、講演で聞いてびっくり。

50歳に入って書いた永遠の0がデビュー作だったのです。

そのきっかけは、

普段は振り返ることのない自分の人生を50歳という節目に振り返ったこと。

織田信長には、こういう名言がある。

人間50年
下天のうちをくらぶれば
夢幻のごとくなり
一度生を受け
滅せぬもののあるべきか

「人間の一生は所詮50年にすきない。

天上世界の時間の流れに比べたらはかない夢や幻のようなものであり、

命あるものはすべて滅びてしまうものだ」というような意味です。

百田さんは話を続けます。

『昔は50年で人生が終わるだけでなく、遠方の人と会うにも移動でかなりの時間が掛かっていた。

海外なんて1年ぐらいかけて行っていたかもしれない。

でも今は、平均年齢は85歳を超え、

携帯や飛行機など技術が発展して何倍もの経験ができるようになっている。

そう考えると二度目の人生として、

自分で完結し表現できる小説というものに挑戦したくなった』ということでした。

僕はこの話を聞いて先人の2倍ではなく、3倍の経験ができると思いました。

それは、僕がすごいのではなくて先人たちが偉大であることは言うまでもありません。

永遠の0と海賊と呼ばれた男の共通点

処女作となる永遠の0を書き始めたきっかけは、百田さんの原体験にありました。

小さいころは出兵した話を親や学校の先生から直接聞いていたそうです。

だけど、その世代がいなくなろうとしています。

また伝承がされているかというと、そうでもない。

教科書では知識として学ぶが、数行で述べられているのみ。

先人たちが日本のために戦ったことなど伝わっていない現実に気づいたのです。

断然してしまっている世代を何とかつなげたかったと語っていました。

百田さんがこの作品で伝えたかったことは、

「人は何のために生まれてきたのか?」

そして

「家族とは何か?」

である。

海賊と呼ばれた男も次の世代に残したかった出光佐三という本当に実在した人の話です。

百田さんも知り合いから聞かれるまで知らなかったそうなのですが

資料を読んだ時に、

『この事実は残さなければならない』

という使命感で日章丸事件の裏側を小説で描いています。

出光商店の社員だけではなく官僚も民間も自分の犠牲を払って、

命がけで日本のために挑戦し続けた出来事があったことを僕も知りませんでした。

どちらの話にも出てくるのは大正時代の人たち。

青春の20代では戦争に駆り出され、

30代からは復興のために身を粉にして働いた世代です。

終戦からなぜ日本は5年で復興できたのか?

日本は戦争に負けた時に東京も大阪も福岡も札幌も壊滅的な状態でした。

GHQが調べた結果、50年経っても昭和5年の状態には戻らないと告げています。

0からのスタートではなく、負債もありマイナスからのスタートだったのです。

しかしその復興は20年経たずに成し遂げられました。

こんなことがなぜ可能だったのでしょうか?

それは、大正時代の人たちの並々ならぬ努力だ。

戦争で家族や友をなくし、どん底の状態に陥りながらも

僕たち後世の人のため幸せを願い働き続けたのでしょう。

だから今の日本があります。

その話を聞いて講演中、涙が止まりませんでした。

僕たちは何のために生まれてきたのか?

歴史は点ではなく線である。

素晴らしい先人から受け継いだものに感謝し、

残された時間を何に使うかを問い、

次につなぐため今できることを精一杯したいと百田さんの講演を聞いて決意しました。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ