RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑戦?「陸王」がおもしろい理由

ドラマでも大ヒットした「半沢直樹」の作者、

池井戸潤さんの最新作が発売されました。

タイトルは「陸王」

100年続く老舗足袋メーカーが生き残りをかけて

スポーツシューズの開発に何度も失敗しながら

それでも夢の実現に立ち向かう物語です。

僕は10年以上、陸上をやっていたということもあり

本当に発売日を心待ちにしていました。

TSUTAYAで積まれているのを見た時は胸が躍るようでした。

読んだ感想は・・・

予想していたよりも面白かったです。

ページ数は580の超大作でしたが

1日で一気に読んでしました。

いま、自分が履いているランニングシューズはいろんな人の試行錯誤して作られたんだな。

と、読めば読むほどモノへの感謝の気持ちが沸いてきます。

ちなみに陸王というのはシューズの名前。

陸の王。

なんて活かしているネーミングなんでしょう。

ドラマ化すると確信しています。

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勝利を信じろ

登場人物は

老舗メーカーの社長(主人公)

同じ職場の人。

銀行員。

陸上実業団の選手とライバルの選手。

靴を選び一緒に寄り添うインストラクター。

そしてライバルとなるスポーツメーカー。

それぞれの登場人物の人柄や葛藤が

一つひとつ丁寧に描かれています。

陸王プロジェクトにたくさんの人が関わって商品が形になっていきます。

胸が何度も熱くなるんです。

ああ、思い出しただけで涙が出てきた。

なぜ走るのか?

特に好きだったのは、実業団の選手が

『なぜ走るのか?』

と自問自答するシーン。

共感しまくりでした。

走ることは人生そのもので。

そして好きだから走るんだということ。

そして、勝つと信じてくれる仲間がいるだけで頑張れる。

走る人の心をぐっと掴んでいます。

なぜおもろいのでしょうか?

面白さの理由は話にリアリティがあるからです。

そして、池井戸潤さん定番のライバルの存在もおもしろさを引き立てます。

きねや足袋という老舗インタビュー

実は池井戸潤さんは執筆にあたり

足袋メーカー「きねや足袋」さんに密着取材していたそうです。

こちらの「きねや足袋」さんも同じく老舗でランニング足袋「MUTEKI」を開発しています。

実際のところはSNSで言われているだけで、

きねや足袋さんは否定しているため本当かどうかは分かりませんが

かなり念入りに調べられているように感じました。

伝統と守るためにチャレンジする

老舗だからお客様が常にいるというわけではなく

時代に合わせて変化していかなければならなければ倒産するご時世。

伝統を守りながらも新しいことに挑戦するというのは

相当、覚悟と信念をもって商品開発されたはずです。

自分だけでなく、社員の人生も背負っているからこそ

様々なことに思いを巡らせながら決断しいていかなければならない。

そうやって開発者の人の小さな声に耳を傾けて綴られた作品だからこそ

言葉に響くものがあるのでしょう。

「陸王はシューズじゃない。魂そのものですよ。」

とインストラクターの方が語るシーンがあるのですが、

きっと「きねや足袋」さんも同じくランニング足袋「MUTEKI」

をシューズ以上のものだと思って届けていると思います。

強敵の存在

あとは、池井戸潤さんに欠かせないライバルの存在。

半沢直樹では大和田常務がいたように、

今回も大手メーカーが立ちはだかります。

また実業団の選手にも同じように

速くて性格の悪いランナーが立ちはだかります。

弱小の中小企業が大手に挑んでいく過程

また怪我をして挫折を味わった選手が再起を図る姿が、

次のページを捲りたいとういう衝動を呼び起こします。

本当の強敵は自分自身

本を読み中で、一番の強敵は自分自身だと感じました。

何度も挫けそうになり、信念を曲げそうになる場面が

社長にも選手にもあります。

マラソンは特に自分との闘いで、キツさ辛さに出会った時に

自分の弱い部分が出てきます。

冒頭にも書きましたが、

その自分の弱さとの葛藤と自分を信じる描写が

登場人物を通じて、言葉になっていることに感動を覚えます。

久々に最後に近づくにつれて寂しい気持ちになりました。

陸上やマラソン、そして会社を経営されている方なら

何か心に感じるものがあるはず。

走り抜く覚悟はあるのか?

と本気で立ち向かっている登場人物から

今の僕は、問われていた気がしました。

まだまだ読んでいない方ぜひ読んでみてください。

きっと熱い情熱が沸き起こり、走りたくなります。

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