RUNNERS HIGH -福祉のミカタ-

福祉作業所の工賃向上は実現可能か?課題は「『できない』という思い込み」

障害者作業所で働く全国平均月工賃をご存じだろうか?

15,000円を下回る。

これは一日の給料ではない。

月にもらえる金額である。

これまでに幾つもの事業所がチャレンジしているがなかなか上手くいっていない。

3倍や5倍に向上させていくことは難しいのだろうか?

成功事例はある

バリバラで作業所工賃向上の成功事例を紹介していた。

そしてなぜその事業がうまくいったのかについても触れていた。

逆に何が工賃向上を妨げているかについても。

僕は4年間、福祉サービス作業所の運営に携わり工賃アップの可能性を感じた。

それは、課題の存在に気づけたからだ。

なぜうまくいかないのか分かればそうならないようにアプローチを変えればいい。

福祉作業、工賃向上の課題

・型にはまっている・思い込み

・障害者が働く事業所を作ろうとしている

・福祉従事者たちだけでビジネスをしようとしている

この3点が工賃アップから妨げていて

助成金を頼らずには成り立たない状態となっている。

これらの事業所は自分たちができること、彼らができることは何か?

という視点から事業をスタートする。

福祉施設はこうあらねばならない

という古い思い込みが先行するのだ。

だから形にはなるけど、サービスが売れない。

近くにフランスで修行してきた流行りのパン屋があるのに

周りの事業所がしているからという理由でパンを作る事業所を始めてしまう。

社会から求められることなく続かないのだ。

登る山がどんなものか登り始めるようなものだ。

装備も不十分であまりにも無謀。

行き当たりばったりとなる。

大事なのは、売れることを前提に設計すること。

そうすることでようやく山頂にたどり着ける可能性がでてくる。

福祉×〇〇の組み合わせ

恋する豚の研究所の取り組みは非常に参考になる。

福祉×農場で名の通り豚を育て、加工して販売やレストランの運営をしている。

外観は普通というよりオシャレなレストランで、休日には行列ができる人気店である。

障害者スタッフに支払っている金額は月8万円

全国平均工賃の5倍である。

その地域では豚が美味しく、

その豚を最もおいしく食べられる方法は「しゃぶしゃぶ」だ

というのも徹底的にリサーチしたうえでスタートしたのだ。

加工したり、接客したりできないだろうという福祉サービスにある型を破り

利用者さんにトレーニングしてできるようになってもらう。

ここはサポートはあるものの仕事は一般と変わらない。

専門家と組み、地域を盛り上る存在へ

高知のすさびれた商店街を復活させたのは

高知県産のお茶を提供している「土佐茶カフェ」

多いときで1日800人が訪れ、

若い女性を中心に人気を集めている福祉作業所だ。

できない作業もできるように、機械を効果的に活用している。

さらに、接客を指導するのは福祉事業者ではなくお茶のプロに教わる。

だからお客様に満足いただけることを提供できるのだ。

事業者が心がけるべきこと

現場がどれだけ必死になって働いたとしても

売れるようなデザインがされていなければ、限度額は決まってしまう。

だから下記のことを常に考え続けることが求められるのではないだろうか?

・誰のための事業か?

・思い込みを捨てること

・発信すること

誰のための事業か?

誰のための事業かというと利用者さん。

目的は、働く場所を作り自立を促すことだ。

だけど、その自立を実現するためには

サービスを届けるお客様のことを考えることができなければ続かない。

一般の企業と同じようにマーケティングをして

自分が受けたいと思えるようなサービスを追求していくことが必要だ。

思い込みを捨てる

そのためには、利用者さんはできない。

とか自分ではビジネスはできない。

という思い込みを捨てなければならない。

自分でできなければ誰かと組めばいい。

利用者さんだけでできなければ機材を購入して形にすればいい。

A案だけでなくB案やC案を考えたうえでチャレンジしていくと

社会に必要とされるサービスができるはずだ。

発信し、必要な人に知ってもらうこと

あとは、発信しづけること。

これだけ良いことをしていれば誰かが協力してくれるだろう

と思っていても、そもそもサービスの存在自体知られていない。

わかってくれるだろうと思っていても伝わっていないことがほとんどだ。

だから相手に理解してもらい応援したくなるようになるためには?

という道筋を考えて行動しないといけない。

この心がけをして巻き込んでいけば、自ずと成果が表れてくるはずだ。

トップが諦めたら事業は終わる。

その周りの人の生活も悲惨なことになる。

きっとできると信じてやってみよう。

あなたのサービスを待っている人はきっといるのだから。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ