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言葉の背景にあるものを読み取る。論語を素読して気づく「人の欲、普遍さ」

昨日は東洋哲学ゼミに参加してきました。

そこで久しぶりに論語を素読し、そのあと教えが何をいわんとしているか読み取ろうとしていきました。

素読というのは文章に理解は二の次にして声に出して読むこと。
江戸期の幕末の志士たち(吉田松陰)は四書五経を素読していたといいます。

※四書五経とは儒教の教典で重要な9種の書物のことで、四書は、「大学」「中庸」「論語」「孟子」、五経は、「詩経」「書経」「礼記」「易経」「春秋」

この書物を通して道徳の規範を身につけていきました。

人としてどのように在るべきか、温故知新。

過去から新しい道理や知識を自分に見出そうとしました。

今回は、論語を読み、心改めさせられた内容3つ挙げ、そのことを記させていただきます。

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言葉を読み取れているだろうか?

1、子貢が曰わく、夫子の文章は、得て聞くべきなり。
夫子の性と天道とを言うは、得て聞くべからざるなり。

2、子貢がいった、「先生の文彩は〈だれにも〉聞くことができるが、先生が人の性と天道についておっしゃることは〈奥深いだけに、ふつうには〉とても聞くことができない。」
※文彩ー文章。朱子は「徳の外に表れたもので、威儀・文辞などみなそれた。」といい、また詩書礼楽のことだとする説もある。

1と2は同じ文章。素読では、1と2を2回ずつ読み、その言葉の真意に迫る。

上記の内容は、良い言葉は誰にも聞くことができるけど、その言葉を意味することは奥が深すぎて理解することができないという意味ではないかと思います。

古典などの良い本というのは、自分が成長すればするほど味わい深くなるというのは

自らの実体験から学んだ経験が結びついていくからでしょう。

古典のようにずっと読み継がれている本に文句いう前に、自分がしっかり読み込めているのか?問いかける必要があると感じました。

これは何も本に限ったことではありません。

厳しく叱ってくださる方がどのような想いで言ってくださっているかなど、日常の中でも意識することが求められます。

その言葉を知ったうえで自分がどのように生きていくかを考えることが大事なのだとこの文から考えました。

 

本当に強い人

子の曰わく、吾れ未だ剛者を見ず。或るひとこたえて曰わく、伸棖と。子の曰わく、棖や欲なり。焉んぞ剛なることを得ん。

先生が「わたしは堅強な人物を見たことがない。」といわれた。ある人が答えて「伸棖では。」というと、先生はいわれた。「棖には欲がある。どうして堅強といえよう。」

堅強な人物とはどのような人なのでしょうか?

伸棖が堅強と言った人の堅強の基準は権力や腕力などの力の強さを指しているものだと思います。

ただ、孔子の基準は違いました。

「欲がある。どうして堅強といえよう。」

と発言したように、きっと僕たちには欲があります。

これは普遍なもので、今と2000年前のことなのに人って本当に変わっていないものなのです。

7つの大罪という言葉があるように人には

「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「嫉妬」、「傲慢」

がある。大罪とあるように、この欲のどれかに取り憑かれると人の本当の強さを失うことになるのだろう。

今回の素読した内容というのは、人が欲を持つことでどのような行動を取り

その果てにどのような人生を歩むのか教訓として学ばさせてもらいました。

強さとは他者のために、私欲を度外視して頑張れることなのかもしれません。

誰のための強さなのか?もう一度自分に問いかけたいと思いました。

 

まずは一歩ずつ

子路、聞くこと有りて、未だこれを行うこと能わ(あたわ)ざれば、唯だ聞く有らんこと恐れた。

子路は、何か聞いてそれを行えないうちは、さらに何かを聞くことをひたすら恐れた。

論語読みの論語知らずという言葉があるように、

内容は理解しているけど実践できない人にはならないようにならないための教訓として学びました。

知りたいという欲求に突き動かされて、知識はたくさん得たけれど、どの知識を実践せずに終わる人って多いような気がします。自戒も込めて書きました。

知ったことを一つひとつを習得していくことが、遠回りに見えて近道なのかもしれません。

現代の人が耳が痛くなるようなことを、同じように論語を読むと違う国の時代を超えた人たちも同じことを思っていたと考えると人は変わらないと言えます。

だからこそ、過去起きた失敗というのは今の人にも起こり得ること。

そうならないために、どのような心を以て日々の生活を過ごすか、ひとつ指針にできると感じています。

以上、論語レポートでした。今後も素読するたびに気付きを残していこうと思います。

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